そーか

何気ないこと

『風と共に去りぬ (1) (新潮文庫)』マーガレット・ミッチェル

南北戦争時代のアメリカ。大農園で生まれた16歳のスカーレットは失恋の絶望からチャールズとの本意ではない結婚へ進む。一見嫌な性格の主人公と思われるが、社会的に女性の自由が抑圧される時代でレッドバトラーに感化される形で本心を出していく過程は清々しい。同調圧力が強い日本人も同じ苦しみを感じている人は多いと思う。アシュレの結婚の噂を聞いてからの青臭い行動•思考を、自分とは無関係だと切って捨てられないむず痒さがあった。

#読書メーター

https://bookmeter.com/books/570451

野球の疑問

野球について全然知識がない。熱中している人を見ると楽しそうだなとは思う。スポーツ自体よりも選手のエピソードトークが面白く、野球をあまり知らない自分でも笑える。チームを応援するという感覚がよく分からない。5年、10年経てば中身はごそっと入れ替わる。そうすると、今まで応援していた人たちは今全く違うものになった何かを応援しているのでは?という気もする。チームカラーとか地域性があると言われればそれまでだけど。

大谷の活躍がずっとテレビで流れている。豪邸を買ったとか、飼っている犬の名前とか話題に尽きない。ホームランと盗塁数が歴代に類を見ないようで50-50とか数えられている。そんなにホームランを打てる選手なら敬遠するとか、デッドボール当てるとかすればいいのにと思うのは自分だけだろうか。意外と勝利至上主義的な考えはなく、雰囲気の読み合いがあるのだろうか。チームスポーツなのに個人がものすごく取り上げられるのも不思議だ。もちろん花形のポジションがあるというのは理解できる。プレーする側も見る側も、多角的な視点で楽しむ方法があるからこそこういった疑問が生まれてくるのだと考えている。野球好きの人と飲む機会があれば聞いてみようと思う。

10/22 パン屋のパン全部うまそうに見える

天気が良かったからお散歩がてら、選挙の投票に行ってパン屋でおいしそうなパンを買ってきた。パンは明日の朝ごはんにする予定。投票用紙の紙って少し良い紙を使っているんだそう。使い捨ての鉛筆は消毒して再利用するのだろうか?コロナ前はすぐに使い回していたんだろうと考えると、世の中に結構な手間を残しているなと思う。ずっと積読していた『風と共に去りぬ』にようやく手をつけた。一巻の途中だが、描写が細かくて面白い。10代半ばに読んでたらもっと心を動かされたはず。南北戦争前のアメリカの農園で育ったお嬢様の恋愛話。展開が蝸牛の歩みで進むのだが、恋愛時の感情の動きの目まぐるしさで楽しく読める。近代的なツールがない世の中で、ゆったり感ある日常風景に味がある。黒人差別的な表現が多いのは時代を感じさせる。

パサパサした食べ物好き

子連れだと二郎系ラーメンに行けない。困った。ということでメガドンキで材料を買う。ドンキオリジナルブランドの極太麺400g、たれ、チャーシュー、もやし一袋、キャベツひと玉。お出かけできる場所が限られているので外食する機会はほぼなくなった。こうやってお店の味を家で再現できるか試行錯誤するのは楽しい。二郎系ラーメンだとスープが市販で売られているため、それっぽく作ることは容易。麺は極太じゃないと満足できない体になってしまったんだよねー。噛んでいるときに感じる小麦粉っぽさ(少しパサつく感じ)が好き。パサパサしたものが好きでハッタイコを水飴で練ったお菓子なんて鼻血が出るほど貪ってた。コンビニで売ってる10本くらい入ってるチョコパンも飽きずに食べる。中学生のとき、飽きるし口の水分持ってかれる代表みたいな感じであるあるネタとして有名だったけど、「言うほどか?」と思ってた。

10/20 子ども大きなってきた

子どもが産まれて5週間が経った。体重が3400gから5100gまで増えて、抱えているのが大変になってきた。最初の3週間は夜中にどうやっても泣き止まず、これはいつまで続くんだろうと考えると辛くなるときもあった。今は夜中は寝るようになって泣き声で起こされることはない。ただ、いびきや鼻がぴゅうぴゅう鳴る音が暗闇の中で響く。逆に僕のくしゃみの音でびくっ!っと起きてしまうこともあるのでお互い様だ。

生まれたてのときは、唇でつまむと千切れてしまいそうなほど柔らかかった頬が、むちむちになってきた。頬骨があるのが分かる。新生児の期間はあっという間に過ぎた。そこの期間だけでも育休を取れたので、一緒にいる時間が多く取れて良かったと思う。

自宅に連れて帰ったときは、へその緒が付いていて驚いた。てっきり病院でキレイに根元から切られてると思ってたから。思えば、へその緒のことや、3時間おきのミルクなど、親から具体的な育て方を聞いたことなかった。どこの家庭もそんなものなのか?自分が覚えていない、自分のことなんて耳が痛くて聞きたくないというのもあったのかも知れない。

『スメラミシング』小川 哲

世間話の場合は具体的な話が好まれ易く、抽象化すると話についてくる人が少なくなる。「七十人の翻訳者たち」では、物語(聖書)を広めるために話を抽象化する過程が描かれている。ヘブライ語からギリシア語へ翻訳する過程で、年数を改ざんしたり、内容を抽象化することで、個人の経験や記憶に頼らない形式を作り出す。個人レベルの会話と大衆を動かす物語では作られ方が逆転していて面白い。

他の短編も「ナノマシン本来の味」とかユーモアが散りばめられて好き。

#読書メーター

https://bookmeter.com/books/22108004

やりたいことに溺れる

子どもの夜泣き対応していたらバキバキに目が覚めてしまったので、良くないと理解しつつもブルーライトを浴びています。ブログ内での言葉使いとか投稿内容が全然定まってないよなぁと思いつつ、育休中の感想を残す。2週間の育休をもらっている。育児は大変とは言え、仕事しているときに比べたら自分のやりたいことをする時間は結構あるのです。

積読という言葉を聞いたことがある人は多いかと思います。

読みたい本を買ったものの、読む時間がなかったり、読む気が失せて、読まずに積まれている本たちのことを言うのですが、書籍に限らず僕はやりたいことを日頃から集めて積んでおくという作業をやっているんですよ。やりたいことを消化するよりも消費エネルギーが少なくて済むし、楽しい未来を想像してやりたいことを積み上げるのは、楽しい。趣味の楽しさって総合的なもので、例えばアーティストのライブに行くにしても、高い倍率のチケットを取れた、推し活仲間と感想を語り合えた、ライブ前に会場近くの店でおいしいものを食べたとか、全部引っくるめてライブ良かったに収斂されると思うんですね。つまり、積読作業も本を読むことの楽しさの一つと言いたい訳です。

折角時間ができたのだから、普段から溜めていたやりたいことを放出しようと躍起になるも、その波に飲まれてしまい、結局何もしなかったとなるのが悔しい。いや、実際は色々やってはいるのだけれど、やりたいことが多すぎて、やり残した感覚が強いだけだ!と思うようにしてるってことを伝えたかったのです。

おやすみなさい。